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6 バックアップの運用に関する注意事項
●ヘッドクリーニングの実施
磁気テープ装置では、磁気媒体から染み出る汚れや浮遊塵埃により、
ヘッド汚れが発生し、これらの汚れを取り除くためにヘッドクリーニン
グが必要です。装置がクリーニング要求を表示した場合にヘッドクリー
ニングを実施することはもとより、特に要求が発生しなくとも定期的に
ヘッドクリーニングする運用を推奨します。
また、クリーニング媒体は使用回数に限度があるので、寿命を管理して
ください。寿命の過ぎたクリーニング媒体を使用してもクリーニング効
果はありません。オートローダ装置での自動バックアップでは、クリー
ニング媒体の使用回数に注意してください。
● 媒体の寿命管理
テープ媒体は消耗品であり、定期的な交換が必要です。
寿命の過ぎた媒体を使用し続けるとヘッド汚れを加速するなど、装置に
悪影響を与えます。媒体の寿命は、装置の設置環境/動作状態/バック
アップソフトウェアの種類/運用条件により大きく変化しますが、早め
の交換を推奨します。
寿命の目安とするため、媒体に使用開始日を表示してください。
● 媒体のローテーション運用
1 巻の媒体でバックアップを繰り返すような運用では、バックアップに
失敗した場合、一時的にでもバックアップデータが無くなる状態になり
ます。また、バックアップ中にハードディスクが壊れたような場合には、
復旧不可能な状態になります。
したがって、バックアップは数本の媒体をローテーションして運用して
ください。
● 媒体入れ放し運用の禁止
媒体は装置内では磁気記録面が露出しており、この状態が長く続くと浮
遊塵埃の影響を受けやすくなります。この状態が少なくなるように媒体
は使用前に装置にセットし、使用後は取り出して、ケースに入れて保管
してください。
また、磁気テープ装置では、媒体が取り出される時にテープに管理情報
の書き込み処理を行うものがあります。装置に媒体を入れたまま電源を
切断するとこの処理が行われないため、異常媒体が作成される場合があ
ります。
サーバの電源を切断する場合は、装置から媒体を取り出してください。